うつ病

うつ病の診断

うつ病の診断うつ病には様々な症状が存在しますが、基本となる症状(core symptoms )は二つです。

この二つとは、気分の落ち込み(憂鬱な気分)と億劫感(あるいは意欲低下)です。うつ病の診断には、この二つの症状がある期間(アメリカ精神医学会の診断基準では2週間以上)持続することが必要です。ただし、脳梗塞などの頭の病気、内分泌・代謝疾患、薬物による副作用などの除外が必要です。これらの除外する病気は、症状や検査から診断することができる病気ばかりです。

うつ病の症状

うつ病の症状先の項目≪うつ病の診断≫であげた気分の落ち込みに基づく症状としては、悲観的な考え、自分がだめになる、貧乏になるといった思いこみがあります。

一方、意欲の障害に基づく症状としては、考えが先に進まない、行動が鈍いなどがあります。また、その他の症状として、睡眠障害(早朝覚醒など)、食欲不振、体重減少、自律神経症状などがあります。

うつ病の治療

うつ病の治療うつ病はこころの風邪と言われておりますが、長期的展望に立ち治療する必要があります。また、早期に治療を行うことが重要です。治療が遅れると長期化、慢性化してしまいます。

治療の第一歩は、少なくとも3ヶ月ぐらいは無理をしないで、場合によっては休みをとることが大切です。また、抗うつ薬を服用することにより、早くまた確実に良くなりますが、やはり3ヶ月以上は服薬を続ける必要があります。例えば、社会復帰するときには、急に従来の仕事を行うことは困難であり、リハビリテーションを行った方がスムーズに復帰できます。

うつ病の予後

うつ病の予後実は、うつ病は、良くなったからといっても、残念ながらこの病気とは縁が切れたわけではありません。実際には、うつ病の再発率は60~70%と言われており、かなり高い確率で再発します。ですから、治った後も再発予防を考えていく必要があります。

一つは、治った後も抗うつ薬を継続して服用すること、また継続的に通院する必要があります。治療の終了は、担当医と相談して決める必要があります。

良くあるご質問

うつ病の頻度はどのくらいですか?

最近の調査では、日本において一生のうちでうつ病にかかる確率は約10%といわれています。
アメリカでは約15%といわれております。また、男性に比べて女性の方が2倍かかりやすいこともわかっています。


うつ病の再発率はどれくらいですか?

うつ病の再発率は、約60%といわれています。再発予防のために抗うつ薬の治療を継続すると、再発率はほぼ半分に減少するといわれております。特に治療後6ヶ月は再燃率が高く、この間は抗うつ薬も含めて治療継続が必要と考えられています。


薬を飲まないで治療できますか?

軽いうつ病であれば、薬を服用しないで治療することは可能かと思います。ただし、例えば認知療法などでうつ病を治す場合は、抗うつ薬による治療と比べると、時間や費用が格段にかかると考えられます。
また、中等度以上のうつ病の場合は、抗うつ薬を服用しない場合は病気が長期化したり、良くならなかったりすることがあり、抗うつ薬による治療は必要と考えます。ただし、電気けいれん療法では、薬物療法以上に早く改善できます。


うつ病は精神病ですか?

うつ病は、現在は軽症例も含めて気分障害と言われており、ほとんどは精神病ほど重くない症状です。特に最近では非精神病性のうつ病が増えています。

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